フルサイズセンサー搭載サイバーショット「RX1RⅡ」、実機フォトレビュー! [サイバーショット関連]
有効約4240万画素の35mmフルサイズ裏面照射型Exmor R(エクスモアアール)CMOSイメージセンサーを手のひらサイズの小型ボディに搭載したサイバーショット『RX1R II』を、ソニーストア大阪で実機を確認してきましたので、どのようなカメラなのか改めてご紹介したいと思います。
デジタルスチルカメラ“サイバーショット”『DSC-RX1RM2』
ソニーストア販売価格: 428,880円+税
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※ ソニーストア大阪での商品のカメラ撮影は禁止されています。今回はストアさんのご好意で許可を頂いた上撮影しています。ご理解の程よろしくお願いいたします。
フルサイズセンサー搭載カメラとは思えないコンパクトボディ
初代『RX1』には無かった多彩な機能を搭載した今回の『RX1RⅡ』。
気になるのは、多機能になった分どれだけボディサイズが肥大化したのかということですが、
RX1R | RX1RⅡ | |
---|---|---|
外形寸法(幅×高さ×奥行) | ||
質量 |
サイズ・質量共にほぼ違いはありません。RX1シリーズの特徴とも言えるコンパクトボディはそのまま継承されているといっていいでしょう。
多機能化した分、重く大きくなってしまうと残念すぎますからね。「RX100シリーズ」も同じく、多機能化しても本体サイズや質量は出来るだけ変更しない、一貫した姿勢が見られますので、開発陣が最も強く意識している部分なのかもしれませんね。
では早速本体まわりを見ていきたいと思います。
『α7RⅡ』などと同じくロゴは「RX1R」。「Ⅱ」という表記はありません。
フォーカスモードダイヤルには、新たに動いている被写体にピントを合わせ続ける「コンティニュアスAF(AF-C)」が追加。
AF性能の大幅に進化したことで、動きものに対しても素早くフォーカスを合わせることが可能になりました。
レンズは引き続き、ZEISS「ゾナーT*」35mm F2 単焦点レンズを搭載。球面収差、像面湾曲を軽減し、画面のすみずみまでシャープな解像感と高コントラストを実現します。
コンパクトボディでのマクロ撮影を実現する、マクロ切り換えリングも搭載しているので、最短撮影距離20cm、最大撮影倍率0.26倍という優れたマクロ撮影機能が可能な点も特徴の1つとなります。
天面右肩には、リレーズ穴付のシャッターボタンやモードダイヤル、露出補正ダイヤル、カスタムボタンを搭載、
本体背面のボタン配置に関しても、『RX1R』とほぼ同じ配置となっています。
違いと言えば、「RX1RⅡ」のロゴが刻印されていることと、ファインダースイッチとアイセンサーが新しく搭載されている所くらいですね。
本体側面や裏面についても、NFCが新たに搭載されているくらいで大きな違いはありません。
操作系に関してはボタン配置がほぼ同じということもあり、『RX1R』とほぼ同じ感覚で使用出来るように設計されているようですね。
『RX1R』と『RX1RⅡ』の実機を並べて撮影してみましたので、外観比較の参考にどうぞ。
待望のファインダー搭載で更に便利に!
本機最大の特徴といってもいいかもしれない、ポップアップ式の内臓ファインダー。『RX100Ⅲ』で初めて採用された方式をそのまま踏襲するだけでなく、更なる進化を遂げています。
ファインダーをポップアップするとこんな感じ。
αシリーズのファインダーのように、ファインダーが手前に飛び出している形状では無いため、右目で覗く分には自然な感じで使用できそうですが、左目で覗くときは液晶に鼻の頭が当たってしまします。なので右目でファインダーを覗く方は、液晶が汚れることを覚悟して使うことになりそうです。
なお、ストアの展示はなかったのですが、アイカップピースも付属するようです。
ファインダー左サイトには、視度調整スライドレバーが装備されていますので、「-4.0 - +3.0m-1」の間で視度を調整することが出来ます。
『RX100Ⅲ/Ⅳ』に搭載されている、ポップアップ式の内臓ファインダーとの最大の違いは、ポップアップ時にファインダーを引き出す動作が不要になったこと。同じくファインダーを収納するときも、ファインダー上部を本体側に押し込み収納するだけ。
この「引き出す」という、独自の操作がない分、より自然にファインダーを使うことが出来るようになりました。これは実に大きな進歩と言えますよね!
ちなみに『RX100Ⅲ/Ⅳ』に搭載されていた、ファインダーを出し入れした際に電源のオンオフが連動する機能は、『RX1RⅡ』搭載されていません。
設定で「ファインダー/液晶モニター」の表示設定を、オートにするかマニュアルにするか設定出来ますが、[ファインダー(マニュアル)]に設定することで、ファインダーがポップアップされたときのみファインダーを使う設定に変更することが可能です。
この設定でもファインダーをポップアップしていないときは液晶表示になりますので、「撮影などはファインダーしか使わない」という方は、こちらのモードの方がいいのかもしれませんね。
肝心のファインダーの出来ですが、「スペースあったので搭載しました」的な、おまけで付けたようなファインダーでは無く、その実力は価格に見合ったもの。驚くほど映像がクリアに表示されます。
仕様的には『RX100Ⅳ』と変わらないはずなのですが、何か見え方が全く違う気がするんですよね。明らかによりクリアにより広く見える感じがしますね。
可動式液晶搭載で撮影の幅が大幅に向上
上方向に約109度、下方向には約41度まで角度調節できる、可動式の液晶モニターを新搭載。これでハイポジションからローポジションまで楽な姿勢で撮影することが出来るようになりました。
こちらもRX1シリーズに熱望されていた機能の1つですよね!
そして本機のもう一つの目玉機能「光学式可変ローパスフィルター」。メニュー画面から設定を変更するだけで、ローパスフィルターの「ON/OFF」だけでなく、「強/弱」の設定も可能。もちろんカスタムキーへの割り当ても可能。
またシャッターボタンを一回押すだけで、ローパスフィルターの「オフ設定」「標準設定」「強め設定」の3段階を自動的に撮影してくれるブラケット撮影にも対応。
撮影後にどの設定が一番いいのか、吟味して選択することが出来るのが嬉しいですよね!
てことで、サイバーショット「DSC-RX1RM2」のストア実機レビューでした。
実際に何枚か撮影してみたのですが、さすがは『α7RⅡ』と同じセンサーを搭載しているだけあって、解像感がハンパないですね。撮影した写真を液晶で拡大表示しても、画質が劣化することなく表示されます。4240万画素の破壊力は凄まじいです^^
また『RX1R』と交互に撮ることでその違いが一番実感できるのが、圧倒的なAFスピード。
『RX1R』では、必ず前後何度かピント調整を行った後に合焦するのですが、『RX1RⅡ』ではほぼ迷うことなく、スッと合焦します。
これだけAFが早いと、撮影するのも楽しいですね、399点像面位相差AFセンサーの威力も想像以上と言えそうです。
RX1シリーズからの乗り換えを検討されている方も、可能な限り小さく軽いフルサイズセンサー搭載デジカメをお探しの方も、かなり満足頂けるカメラ方と思います。
ソニーの本気を再び垣間見た気がする、そんなカメラでしたね。
高解像4240万画素の35mmフルサイズセンサーを手のひらサイズの小型ボディに搭載
サイバーショットRXシリーズ最上位機種 『RX1R II』
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